社員の描く未来の集合体が会社の未来となる、それが理想。

三谷 剛平(みたに こうへい)
入社年度 平成19年
代表取締役社長
東京農業大学 農業工学部
このコーナーのゴールを迎えることになりました。締めくくりの1ページは、やはりこの人!です。社長就任から12年、これまでの軌跡と、これからのミタニの未来について語ってもらいました。

2009年から12年
私が社長に就任した2009年は、アメリカでオバマ大統領が誕生、日本では政権が自民党から民主党へ交代した年です。是非はともかく大きな変革が求められた頃だったと思います。
企業というものは、成長すると安定を求め、様子見をするようになります。「仲の良い会社が導入したからウチも導入しよう」「ライバル会社の動向を見てから検討しよう」と横に習え…この頃ミタニ建設工業はまさにこの状態でした。
企業というものは、成長すると安定を求め、様子見をするようになります。「仲の良い会社が導入したからウチも導入しよう」「ライバル会社の動向を見てから検討しよう」と横に習え…この頃ミタニ建設工業はまさにこの状態でした。
当たり前のことを実行する
社長になってまず、その横並び・様子見の空気を取り払い、良いと思った制度や仕組み、仕事のやり方は、どんどん導入するようにしました。また、やるからには「高知で一番最初」を意識しています。BCP(事業継続計画)、健康経営、SDGsなどへの取り組みは早いほうでした。もちろん、早ければ良いというものではありません。社会や地域のため、そして一緒に働く社員とその家族のために、常に意識しアンテナを張ってます。会議などより、普段の何気ない会話から汲み取るなど、コミュニケーションを大切にしています。だから、あえて社長室を設けないようにしています。

個々の「属性」が活きる会社に
高度経済成長の頃は、いい意味でワンマンで、求心力のあるリーダーに従うスタイルで企業が成り立っていたと思います。そして、私たちの世代は、「何でもできるようになりましょう」と、マルチプレイヤーやスーパーマンのようなスキルを求められていました。
でも、今の若い人たちは違います。「苦手なことは得意な人に助けてもらおう」という意識が強いです。たとえば、「でんきタイプ」とか「みずタイプ」、「ほのおタイプ」など、キャラクターに「属性」があるポケモンみたいな感じですね。これからは「社員のパーソナリティ」を尊重し、活躍できる職場づくりが必要であると考えています。
今年、モバイル事業と豚角煮まんの事業を始めましたが、新事業で働くメンバーは、建設事業とは全く違う「属性」です。うまく軌道に乗れば、当社の可能性が広がったという証明にもなります。〇〇業という枠ではなく、「人の強みを活かした」仕事や活動を生み出すことができる会社になるといいですね。会社の未来に社員が合わせるのではなく、いろんな人の描く未来が会社の未来になってもいいんじゃないでしょうか。
私は社長をできれば55歳で退きたいです。あと12年だから今年が折り返し地点かな。引退したら、毎日マラソンをして、本社や現場事務所に「お水ちょうだい」と、顔を出したいですね。
でも、今の若い人たちは違います。「苦手なことは得意な人に助けてもらおう」という意識が強いです。たとえば、「でんきタイプ」とか「みずタイプ」、「ほのおタイプ」など、キャラクターに「属性」があるポケモンみたいな感じですね。これからは「社員のパーソナリティ」を尊重し、活躍できる職場づくりが必要であると考えています。
今年、モバイル事業と豚角煮まんの事業を始めましたが、新事業で働くメンバーは、建設事業とは全く違う「属性」です。うまく軌道に乗れば、当社の可能性が広がったという証明にもなります。〇〇業という枠ではなく、「人の強みを活かした」仕事や活動を生み出すことができる会社になるといいですね。会社の未来に社員が合わせるのではなく、いろんな人の描く未来が会社の未来になってもいいんじゃないでしょうか。
私は社長をできれば55歳で退きたいです。あと12年だから今年が折り返し地点かな。引退したら、毎日マラソンをして、本社や現場事務所に「お水ちょうだい」と、顔を出したいですね。