先輩カントクたち

継続は力なり。力は人の喜びとなり、自分の宝になる。

有澤 雄児(ありさわ ゆうじ)

入社年度 平成元年
土木部
高知工業高等学校 土木科

30年近く前の新入社員の頃を思い出しながら、穏やかな笑顔で思い出を語ってくれた有澤さん。高校時代はバンドでベースを担当していたミュージシャン。サウンドを低音でしっかりと支えるように、土木の現場と働く人をがっちりと支える現場監督です。

入社したきっかけは?
私の父親が重機(建設機械)関係の会社に勤めていたため、土木建設の仕事を身近に感じていたからか、高校は高知工業高校に進学しました。就職を決める時は景気が良く、募集が多くありましたが、辞めずに長く勤められるところが良いと考えていましたので慎重に考えました。当然、父とも話をしました。
「お前の生まれた年に設立したまだ若い(当時)会社だが、業績も伸びていて業界内の信頼度も高く、将来性もあるとの評判だ」とアドバイスを受け、入社したのがミタニ建設工業です。

入社して仕事や会社で感じたことは?
高校には実家の中土佐町久礼から高知市内にJRで通っていましたが、就職後は会社の社員寮に入りました。相部屋だった同期の足が臭かったことも含めて良き思い出です(笑)
仕事はもちろん厳しく感じました。本社から遠く離れた山間部の工事は、現場事務所で先輩達と寝泊まりするため、若い時は緊張しっぱなしです。でも、寝食を共にすると少しずつ心が通ってきます。先輩がいかに真剣に仕事に向き合っているのかを何気ない会話から読み取ることができるんです。
ただ怒鳴っているのではなく、判断と指示を瞬時にしているからだとか、不器用な性格だからだとか…。現場での泊りの時間は、先輩たちの「気持ち」に深く触れることができるいい時間でした。

有澤さんにとっての仕事のやりがいとは?
私は、どこの会社に入っても、どんな仕事をしても何か辛いことは必ずあると思っていましたから、「辞めよう」と考えたことはなかったですね。
「早く仕事を覚えて、怒鳴られないようにしよう」という思いで仕事をしていました。仕事を続けていくうち、自分も成長すると、先輩が認めてくれたり、工事完了後に地域の人が喜んでくれる声が聞こえるようになってきます。
「ありがとう」と言われる度に、「この仕事をしていて本当に良かった」といつも思います。
お金は使ったら無くなりますが、感謝の気持ちは心の貯金となり、増え続けて無くなりません。
人の役に立てる喜びを得て、人の役に立てることが仕事なのではないかと思いますね。

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